万国の労働者団結せよ!
発行者 現代社

東京都杉並区下高井戸1-34-9

革命的労働者協会
(社会党・社青同 解放派)

【解放 1020号 (2013/1/1) 《年頭論文》 】【 以下、無断転載・無断作成 】



はじめに
第1章 世界恐慌の深まりと反革命戦争の突撃
第2章 総翼賛化とファシズム的改編攻撃
第3章 2012年の闘いの地平と飛躍の課題 革労協の自己批判
第4章 朝鮮反革命戦争と対決しファシズム粉砕−プロレタリア権力闘争の飛躍へ
第5章 2013年の闘いの方針
第6章 恐慌−戦争・ファシズムと対決し、総「非正規」化・賃下げ攻撃を粉砕しよう
第7章 共産主義的労働者党建設、プロレタリア統一戦線−闘う共同戦線の建設、プロレタリア解放−全人民解放へ
第8章 同志中原虐殺報復−反革命革マルを解体・絶滅せよ
第9章 五同志虐殺報復−木元グループを解体・根絶せよ



第四章 朝鮮反革命戦争と対決しファシズム粉砕−プロレタリア権力闘争の飛躍へ

日帝国家権力−日帝ブルジョアジーとの新たな対峙にふみこもう

 日帝(・全世界の帝国主義ブルジョアジー−支配階級)が、「これまでどおりにはやっていけない」という強烈な危機感を持って、階級支配の再編につき進んでいる。資本が奴隷所有者=奴隷虐殺者として牙をむき、軍が政治過程を規定し、治安弾圧が支配政策の最重点とされ、監獄では日々虐殺テロルが強行され、ファシストがテロルにふみこんでいる。

 〈三里塚・組対法決戦〉をはじめとした戦闘的拠点闘争の力とむき出しにされた支配の本性に対峠して行動を開始した労働者・人民の闘いの、拠点を軸にした結合を闘いとれるかどうかの決定的な飛躍点にある。ここで突破したとき、日本階級闘争は新たな飛躍の途につくだろう。支配の凶暴さは同時にその弱点の露呈でもある。われわれに問われているのは、敵の攻撃に対して新たな対峙にふみこむことであり、また多くの労働者・人民のこの格闘と結合して支配・攻撃・矛盾をつかみ、ともに闘うことである。ここでなんとしても勝利しよう。

 日帝足下、コンビナートのただなかから、中小零細の現場から、官公労−日帝行政の足下から、解雇撤回の争議・再雇用攻防のただなかから、「寄せ場」−野宿労働者の決起をとおして、排外主義攻撃粉砕の先頭に労働者階級がたとう。

 全世界の労働者・人民決起と連帯し、その要求・闘い・団結を全力で共有し、プロレタリア国際主義をわがものとして闘おうではないか。激化する治安弾圧−破防法攻撃をうち破り、軍隊・警察・監獄−治安弾圧機構解体の死闘戦に決起しよう。日帝足下権力闘争の飛躍を推進することをもって、世界恐慌の足下から決起する全世界労働者・人民の闘いと連帯しよう。

反革命戦争−ファシズムの危機を蜂起−内戦(革命戦争)に転化し、コミューン・ソビエト権力を樹立せよ

 〈反革命戦争−ファシズムの危機を蜂起−内戦(革命戦争)に転化し、コミューン・ソビエト権力を樹立せよ〉−われわれはこの戦略スローガンをかかげて闘いぬく。

 実現すべき革命の性格は、私有財産を廃絶し、いっさいの支配・隷属関係(と官僚主義・特権)を廃絶するプロレタリア・共産主義革命である。私有財産の廃絶とは、労働の隷属状態すなわち生産手段を所有する階級による所有しない階級に対する支配ならびにこれにもとづく社会的諸関係=制度の廃絶であり、「自分たちの労働を自分たちの共同で『支配』する」(『革命的労働者協会結成宣言』より)ことである。

 この革命は、朝鮮労働者・人民と連帯した日朝の連動した革命として実現しうる。そして樹立すべきコミューン・ソビエト権力は、日帝の沖縄統合支配を粉砕した、沖縄ソビエト樹立を不可欠の一環とした沖縄−日本「本土」を貫くソビエト権力としてなしとげられる。日本における国家権力解体・打倒は、天皇制廃絶を不可欠にふくむ。

 われわれは革命期を、ブルジョア的発展の条件であった政治的諸制度を基軸とした社会的経済的=生活諸関係そのものが労働者・人民大衆にとって直接的にも桎梏となり、また支配階級自身がその全面的改編にふみこまざるをえない時期−最終的な決戦局面である革命情勢にいたる歴史局面としてとらえてきた。

 現在の危機は、恐慌=経済的危機を基底にして、それと相互規定的・相乗的に昂進する階級支配の危機、すなわち政治的危機である。ブルジョアジーは事態を経済的に解決することは決してできず、階級支配の危機は(反革命)戦争やファシズム(クーデター)との攻防を主軸にした激烈な階級攻防の過程として全面化する。全世界の階級攻防は、まさにこのように進んでいる。

 いまこそ、すべてを革命にむけて、あらゆる領域から権力闘争をおし進めていくときである。戦略の鋭さと階級的基盤の深さ、そして闘う労働者・人民と怒りと闘いをともにする力が決定的に問われている。

 昨年十二月の総選挙とその結果は、まさに時代がわれわれにこうした闘いを要求していることを示している。

 まさにそういうものとして、転化スローガンを高くかかげ、プロレタリア・共産主義革命をめざしてそのための闘いにうって出る好機である。

権力闘争の飛躍を

 われわれは、敵ブルジョア国家権力を打倒し革命権力を樹立する闘いの総体−革命期におけるプロレタリア階級闘争を〈権力闘争〉と規定し、その闘いの路線と実践過程を切りひらこうとしてきた。

 永続革命・世界革命は、その本質的属性として暴力革命である。ここにおいてプロレタリア・共産主義革命の路線が検証され貫徹される。一九七〇年代中期以降の権力闘争の飛躍にむけた闘いは、対革マル党派闘争の死闘をとおして形成された。日帝国家権力との死闘戦−倒すか倒されるかの闘いを切りひらき、軍事的戦果をとおして攻撃を粉砕し、戦闘を通じて戦闘力を形成し戦闘組織を建設する道を切りひらいてきた。この闘いをとおして敵を明らかにし闘いの方向と展望を示し、日帝国家権力打倒−国家機構解体にむけた革命的階級形成をおし進めてきた。

 九〇年天皇決戦と三里塚決戦を画期とする本格的権力闘争戦取の闘いぬきに、現在の日本の階級闘争はありえないし、多くの拠点的闘い、「国策」を阻む大衆的実力的拠点闘争はありえない。

 われわれは、路線転換攻撃を粉砕し、本格的権力闘争の戦取のために闘う。労働者・人民の闘いの歴史のなかから生みだされ、建軍・武装闘争をとおしてひきついできた武器を握りしめ、駆使し、実力・武装の闘いを貫く。現在の新たな闘いのエネルギーと結合することをとおして、権力闘争の飛躍をおし進め勝利の展望として確立していく。

 階級決戦は、全国一斉武装蜂起の勝利=コミューン・ソビエト権力の樹立と、それをもってひきつづく内戦と反革命干渉戦争に対する革命戦争の勝利世界革命の推進としてのみ勝利しうる。それは敵軍隊−統治機構を解体し、コミューン・ソビエト権力の樹立を闘いとるものである。中央集権と治安機構が強化された帝国主義=資本主義のもとでは、蜂起の全国性・一斉性ならびに総力を決戦の一点に集中する”一回性”がますます不可欠である。

 われわれは、この階級決戦−武装蜂起に勝利するために、全人民武装=コミューン・ソビエトの武装にむけて統一戦線−共同戦線の軍を建設し武装闘争にたつ。軍事を指導し、同時に軍事に習熟すべく闘い、革命的階級形成をおし進める。

 そしてこの闘いを実現するためには、蜂起以前のさまざまな武装闘争および建軍闘争が死活的である。蜂起(−革命戦争)は、それにいたる武装闘争やそれに鼓舞された大衆的な多様な決起をふくむ激動とその煮つまりの過程を経て実現される。敵に対する軍事的打撃をもって現実の攻防に勝利し切りひらくこと、帝国主義軍隊−官僚的軍事的統治機構の解体を促進すること、そしてこれらをとおして軍事と非公然・非合法をめぐり革命的階級形成を促進しプロレタリアート・人民の軍事的・政治的活力を解き放つこと−これらを実現するのが建軍・武装闘争である。

 権力闘争の現段階的推進構造は、軍事的打撃を敵に強制することにより敵の攻撃をうち破り闘いの勝利を切りひらくパルチザン的・ゲリラ的戦闘、権力・資本に対する打撃を強制し闘いの団結を生みだす、階級的基盤であり革命性・戦闘性の基礎としてのストライキ、そしてさまざまな闘いを権力に対抗しつつ結合し国家権力打倒にむけて労働者階級・人民の闘いの場を作りだしていく街頭闘争・政治行動−これらの統一的推進である。そしてその根底において、建軍闘争をおし進め全運動のソビエト的転換をおし進める党の不屈の活動がこれらを根拠づける。

 蜂起にいたる過程における現段階的な建軍・武装闘争は、パルチザン的・ゲリラ的戦闘を主軸とした限定性をもったものであるが、しかしこの闘いが軍事的打撃において攻防を総括し継続し発展させ、階級攻防の質を尖端において規定するのである。

 実力闘争・武装闘争こそが階級関係を転換しうる。武装し闘う欲求と衝動が大衆闘争・拠点闘争のなかに新たに台頭しはじめている。

ファシズム粉砕、ファシストせん滅を

 ファシズムとは、帝国主義戦争と、そしてロシア革命による公然たる世界革命の時代の開始を歴史的条件として、資杢家階級が労働者階級・人民を統治する能力をすでに失ったが、労働者階級がまだそれを獲得していない時期において、「中間層」を政治的機軸として、全有産階級が資本制社会をプロレタリア・共産主義革命から防衛するための、究極的で唯一可能な国家権力の形態である。

 いまおさえておくべき重要なことは、帝国主義ブルジョアジーは議会制形態でのブルジョア独裁の支配政策を可能な限り展開しつつ、自己の統合力の後退を官僚的軍事的統治機構の強化と治安弾圧・反革命テロルをもって延命しようとしているということであり、これによってファシズムを準備していることである。昨年十二月の総選挙の過程は、まさにそういう過程が進行していることを示している。

 自衛隊・警察・司法官僚機構(・監獄)をはじめとした官僚的軍事的統治機構−それに内在する政治勢力が、国会での法案成立や政府の政策展開を規制し、それに先行して事態を進め、さらに自衛隊制服組や現職警察官を行政機構のすみずみにまで配置して、現実の攻撃を進めている。

 その先兵として、「在特会」「頑張れ日本!全国行動委員会」などファシストが、闘う労働者・人民に対する本格的なテロルにふみこみ、また地方行政に浸透してそこでのファッショ的政策遂行につき進んでいる。

 二〇〇七年に結成された「在特会」は、在日朝鮮人・外国人の闘い、「慰安婦」を強制された朝鮮人女性たちの天皇・皇軍を糾弾する闘い、沖縄戦における日本軍による虐殺と「集団自決」の「軍命」を糾弾する闘い、一九三七年南京大虐殺を糾弾する闘い、そして部落解放運動に対して差別主義テロルをくり返している。「我が国が侵略国家だったなどというのは濡れ衣だ」とほざく元航空幕僚長田母神が組織した「頑張れ日本!全国行動委員会」は、対北朝鮮・対中国反共・排外主義キャンペーンや日帝核武装の推進を扇動している。

 そして、日本におけるファシズムの統合軸こそ、天皇(制)である。天皇(制)攻撃が、全戦線における戦時・ファシズム的改編攻撃官僚的軍事的統治機構内ファシストの台頭そして民間ファシストのテロルの結合点である。

 ファシズムとはファシズム権力であり、ファシストとはファシズム権力樹立をめざす者どもである。ファシズム粉砕−ファシストせん滅は、プロレタリア革命の戦略課題である。

破防法攻撃と対決し、権力闘争の飛躍を

 恐慌過程が進行している。全世界で労働者・人民の生きるための実力決起、武器を手にした決起がまきおこつている。アラブ・中東諸国では膨大な人民決起で長期独裁政権がつぎつぎに倒れていった。しかし、新たに政府権力を握った者は支配的イデオロギーがイスラムであれ、軍隊を要とした国家体制をもって労働者・人民を統治している。それは労働者・人民によるコミューン権力ではない。そこでふたたび矛盾が爆発し、弾圧と虐殺の嵐が人民に襲いかかっている。これをうち破る闘い、米帝、イスラエルの闘いの圧殺・敵対をうち破り打倒し、国家支配の廃絶にむかうコミューン・ソビエト権力樹立をかちとることが展望となっている。

 日帝ブルジョアジーは階級支配のファシズム的転換をもって危機の突破を図ってきた。それは三・一一以降露骨になってきた。戦時弾圧−破防法攻撃と差別主義・排外主義煽動を核心とした反革命戦争とファシズムへの突撃を「領土」問題をかかげて激化させてきた。

 十二・一六総選挙をうけて首相になった安倍はファシストであり、この政治過程をむき出しの国家暴力、戦時弾圧でゴリ押ししようとするだろう。

 いま、あらゆる闘いの前提が治安弾圧との闘いである。

 治安弾圧が劇的に転換している。治安の集中した攻撃と、人民の非公然活動の条件そのものを破壊する徹底した監視と規制の攻撃が激化している。闘う労働者・人民の生活を破壊し財政活動そのものを破壊する攻撃が目的意識的に強化されている。治安弾圧と闘いの条件そのものの破壊が、一個の破防法攻撃として貫かれている。

 交通機関から店舗から街頭にいたるまでの監視カメラ、顔面認証システム、国民総背番号制(消費税増税と同時に導入されようとしている納税者共通番号制度)、DNA鑑定の全面化とデータベース作成の策動、時効の廃止による非合法化攻撃、これらを統括する「新たな捜査手法」の導入と法制化の攻撃などが連続している。支配政策の要として死刑が強行されている。

 こうした時代への突入のなかで、労働者階級の一人ひとりはどう闘えば生きていけるのか、どう闘えば資本・国家の支配のくびきを断ち切れるのかと必死に格闘している。労働者・人民にとっての勝利の展望は、ブルジョア国家権力を打倒し、コミューン・ソビエト権力を樹立することにある。そのために治安弾圧機構との死闘戦に勝利することが絶対に必要である。革労協は自らに先行してかけられた破防法攻撃−組対法弾圧と正面対峙し闘い勝利した地平をうち固め、警察・検察・裁判所・監獄が一体となってかけてくる組織破防法攻撃との死闘戦に勇躍決起し、治安弾圧機構解体の水路を切りひらく。

 天皇決戦を闘い、破防法攻撃と対峠し闘いぬいてきた地平を堅持し、あらゆる試練を非公然体制強化の飛躍の糧とし闘う。破防法適用を見すえ、日帝政治警察−その中のファシストどもとの血みどろの死闘にうちかち打倒する。破防法攻撃をうち破る強固な非合法革命党建設を実現するための闘いを飛躍させる。

 治安警察が革命勢力に対する攻撃に集中し、権力機関総体が革命的団結の存在、とりわけ非公然・非合法領域の解体にむけて、闘う者の財政条件や居住条件の破壊を意識的に進め、徹底した「干し上げ」をはかっている。

 しかし、恐れることは何もない。国家権力による組対法弾圧との闘いを死闘戦として闘いぬいたわれわれは、獄中獄外、公然−非公然の密集を形成しえた。戦時弾圧にうちかつ革命党の非公然体制を堅持し強化する闘いに勝利している。暴虐さをむき出しにした警察・監獄の国家テロに一歩も引かない戦闘力・団結力・戦意(思想)を形成し、階級支配の最深部で決死の闘いを貫く獄中戦士との結合が実現された。この闘いこそ、非公然部門を堅持し本格的権力闘争を戦取する〈拠点〉を形成している。この闘いが軍事、非合法・非公然活動を飛躍させるための大きな力となっていく。この闘いが全党・全潮流、全人民の力を結集させ破防法攻撃をうち砕く力、治安警察を解体する力として威力を発揮する。

 反対同盟とわれわれは、市東氏農地強奪との闘いを決戦として闘う。この決戦は安倍連合政府との激突戦となる。決戦戦闘が炸裂したとき、決定的な敗北を強制し安倍政府を破綻の淵に追いこんでいく。

 三里塚決戦の勝利を水路に軍隊・警察を打倒し解体していくストライキ・デモ・ゲリラを闘いとり、あらゆる運動を国家権力打倒にむかう闘いへと、全運動のソビエト的転換をおし進めよう。

 革命党派や闘う労働者・人民を「反社会勢力」という身分規定し、戦時弾圧で排撃・抹殺しようとする攻撃に対して、革命的共同を形成することによって粉砕しよう。拠点破壊をうち破る革命的共闘を強化しよう。路線転換を拒否して徹底非妥協で闘うならば非合法革命党への共感と信頼をかちとることができる。「人民の海」はこうして形成できる。

 パレスチナ、南朝鮮−全世界の武装した革命運動に合流するために革命綱領獲得の闘いをおし進め本格的権力闘争の爆発を実現する。ともに闘おう。





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