万国の労働者団結せよ!
発行者 現代社

東京都杉並区下高井戸1-34-9

革命的労働者協会
(社会党・社青同 解放派)

【解放 1020号 (2013/1/1) 《年頭論文》 】【 以下、無断転載・無断作成 】



はじめに
第1章 世界恐慌の深まりと反革命戦争の突撃
第2章 総翼賛化とファシズム的改編攻撃
第3章 2012年の闘いの地平と飛躍の課題 革労協の自己批判
第4章 朝鮮反革命戦争と対決しファシズム粉砕−プロレタリア権力闘争の飛躍へ
第5章 2013年の闘いの方針
第6章 恐慌−戦争・ファシズムと対決し、総「非正規」化・賃下げ攻撃を粉砕しよう
第7章 共産主義的労働者党建設、プロレタリア統一戦線−闘う共同戦線の建設、プロレタリア解放−全人民解放へ
第8章 同志中原虐殺報復−反革命革マルを解体・絶滅せよ
第9章 五同志虐殺報復−木元グループを解体・根絶せよ




第九章 五同志虐殺報復−木元グループを解体・根絶せよ

反革命白色テロリストを打倒する

 二〇一二年、日帝の排外主義攻撃の激化のただなかで、反革命木元グループがわが解放派に対する白色テロル宣言をおこなった。

 六月に木元グループが開催した反革命集会に、山田・土肥傘下の白色テロリストが、解放派に対して「止めの革命的鉄槌がその頭上に炸裂するであろう」と白色テロを宣言した。

 権力に打撃を与えない「腐ったゲリラ」と、反革命革マルと同じテーブルについて和気あいあいと語り合う「革マル親交雑文」を発行することをこととする反革命分子による、わが解放派に対する白色テロルを決して許さない。

 木元グループは、一九九九年五月に、B4版両面のビラにわが革命的同志の名前を片仮名で五十数回も書き殴り、同志の抹殺を権力に要請することをもって出発した。これこそ、山田・土肥らが九〇年天皇決戦に対する反動=破防法攻撃に恐怖し、革命的同志の抹殺を権力に要請すること、革命的同志たちを虐殺することをもって延命をはかる反革命集団であることを鮮明に示している。

 転向差別主義分子の白色テロルのあがきに対してわれわれは決して許さず、山田・土肥ら首謀者、白色テロリストの打倒をもってわれわれの回答とする。

 われわれは反革命どもの延命を一刻も許さない。革命的同志の抹殺を請い願うことをもって肩を寄せあい、五同志虐殺をもって存在理由とする転向反革命を、われわれは自らの責任において解体・根絶する。

世界恐慌を必死で否定する木元グループ

 現在の世界恐慌を、決して恐慌と規定しようとしない反革命集団が二つある。反革命革マルと、木元グループである。二〇一二年の年頭雑文で、反革命革マルは「世界金融恐慌に発展しかねない様相」と言い、反革命木元グループは「世界恐慌の爆発過程」と言った。このようにこの二つの集団の主張はうり二つである。

 恐慌と規定しない政治的動機は、現在の帝国主義ブルジョアジーの危機階級支配の危機をなんとか隠ぺいするためである。そして、この階級支配の危機を蜂起−革命戦争に転化していく衝動と必然性をもった革命的闘争をなんとかして抹殺したいからである。全世界労働者・人民の続々と続く実力決起のまえにケシ粒のように吹き飛ばざるをえない主張ではあるが、しかし革マルも木元グループも、こうした革命的決起と結びつき闘いぬく革命党に対する白色テロルをもってする破壊のために、この主張を必死で言いつづけているのだ。

 この両集団は、恐慌と規定しない「理論」的根拠として、いずれもこの世界恐慌が資本制生産様式そのものの危機の発現なのではなく、ブルジョアジーの政策の失敗による、と言いつくろおうとしている。

 木元グループは「崩壊」二〇一一年一月一日号で、各国政府がおしなべて取っている「金融緩和」「低金利政策」について、「これは資本主義がもはやまともに機能していない状況にある」と言っている。木元グループは、「資本主義のまともな機能」というものを信奉している。ブルジョアどもが金利で食える状態であることが「まともな資本主義」だというのだ。そして”資本主義がまともに機能すれば恐慌になることはない”と、資本主義の再生力・回復力にすがり信仰している。

 われわれは、世界恐慌を、資本制生産の根本的矛盾である「資本の絶対的過剰」の噴出としてとらえる。そしてこの恐慌を基底にした階級支配の危機−反革命戦争とファシズムの危機を、蜂記−革命戦争(内乱)に転化し、プロレタリア・共産主義革命を実現するために闘う。全世界労働者・人民の実力・武装の闘いの力の根底に、この矛盾に対する根本的な解放の闘いの存在を見る。木元グループはまさにその対極にある。

排外主義の先兵=親ファシストの反革命木元グループ

 反革命木元グループは、反革命革マルとともに、排外主義攻撃の先兵となろうとしている。

 木元グループは、排外主義攻撃に対して何もせず、何も主張しようとしない。何よりもファシストと闘わないことをもって解放派に対する党・軍破壊行動にのめりこんだ木元グループにとって、この排外主義攻撃はせいぜい口先だけのことであり、現実の階級攻防としてとらえようとは決してしない。

 「明大ゴスペル」に屈服の「念書」を提出した木元グループが、ファシストと闘えるはずもなく、またしたがって日帝の延命をかけた排外主義攻撃と闘えるわけもない。

 一九九八年から九九年にかけて、解放派の中に存在しながら、破防法弾圧におののき権力闘争・党派闘争の死闘的飛躍に恐怖し、解放派の路線転換と文字どおりの「私党化」を願望した山田茂樹、ならびに後に木元グループに連なる部分は、九八年五月に明大において韓国治安・諜報機関と結んで明大学生会の闘いに対して挑発・襲撃をしかけた「明大ゴスペル」に対して、「あんな連中は『四流、五流のファシスト』にすぎない」と触れ回りはじめた。五月の襲撃直後には「第一級のファシスト」と称していたが、わが解放派全勢力がこれとの対決を決意し闘いを開始するや、そして「明大ゴスペル」に襲撃され逮捕・投獄された同志北条千秀が東拘当局による虐殺攻撃をうけるや、東拘ならびに下手人である「明大ゴスペル」を免罪し、手打ち(=屈服)のための裏交渉を進めながら、組織内においては「四流、五流のファシスト」と触れ回ったのである。山田の本書は「ファシストと闘いたくない」ということであり、しかし表面的には「明大ゴスペル」を軽視するというポーズをとったのである。

 手打ち(=屈服)のための裏交渉を進め、実際に公判において「お友達」関係を演じながらのこの主張は、決して許すことはできない。それは、ファシストと命をかけて闘いぬいた全世界の労働者・人民の闘いを侮蔑するものである。

 対ファシスト戦の死闘のただなかで、親ファシスト勢力=反革命木元グループの息の根を止める。

反革命革マルの同伴者=木元グループ

 反革命革マルとJR総連革マルが一体であることを隠そうともしなくなったいま、この事態に沈黙を守っているのが木元グループ・浅子である。

 松崎−JR総連革マルの「革マル隠し」による延命デマを革マルといっしょになって触れまわり革マル防衛の盾となってきた浅子−木元グループは、昨年の本紙九八七〜九八九号(八月十五日から九月十五日付)連載の津島治署名論文「松崎明の絶望死と−R総連革マルの危機」での、「松崎は革マル指導部として死んだ」「JR総連革マルは党派としての革マルの基軸部隊」という暴露の一撃でノックダウンされた。

 「崩壊」新年第二号でニセ「太田黒」をなのる浅子は、津島論文に弱々しい反論を試みたが失敗し挫折した。その後六月に掲載したJR総連革マルとの親交雑文では、津島論文に二言も触れられない完全憔悴の態をさらけ出した。九月九日の「オスプレイ配備阻止国会前行動」破壊のために登場した木元グループは、革マル学生部隊、JR総連革マル部隊、九条連に囲まれ、彼らといっしょに破壊のために「闘った」(「崩壊」記事)。

 松崎が死ぬまで革マル指導部であったこと、JR総連革マルが党派としての革マルの本隊そのものであることを公然と認めつきだした「筑後大介」署名雑文を読んだ浅子は、どのように言い訳するのか? いつものように不都合な事実には完全な沈黙を守って、革マルの庇護=解放派への革マルのテロルに期待するのか。追いつめられた木元グループには、常套手段である白色テロしか残されていない。白色テロを宣言した木元グループを打倒せよ。

 明大生協労働者二百人の生首をはねた首切り下手人の血に染まったその手をおし隠し、自称「全労交」を「連合、全労連を越える日本労働運動の新たな結集軸」としてでっちあげ戦闘的労働運動に潜りこもうとする運動的延命策動を断ち切れ。

 木元グループが、対革マル戦から清算・召還し、松崎=JR総尊卑マルの「革マル隠し」=革マルの延命策動に手を貸す労働者階級の敵、第二革マルであることを、われわれは公然とあらゆる闘いの現場で暴露・弾劾し報復・解体する。

木元グループ解体・根絶−権力闘争の飛躍をかちとる(両輪)の闘い

 われわれは、木元グループ解体・根絶戦と権力闘争の飛躍を一つの闘いとしておし進める(両輪)の闘いを貫く。

 第一に、戦時下の治安弾圧・戒厳令、排外主義・差別主義テロルの一翼を担う反革命である木元グループを、階級支配の転換と闘いの転換のただなかで解体・根絶する。

 第二に、権力闘争の飛躍にむけた闘いに縮みあがり、先頭で野つ指導的同志の抹殺を権力と呼応して進め、党・軍破壊活動に公然とふみこむやただちに同志に対する白色テロルを始動した転向反革命を打倒する。

 第三に、公然−非公然、軍事・政治を貫いて一つの闘いとして、スターリン主義的「党=軍路線」を突破した建軍闘争を前進させる。

 そして第四に、〈三里塚・組対法決戦〉、沖縄人民解放、狭山−部落解放、国鉄−争議、明大・九大」学園、「障害者」「病者」解放、全戦線全領域において、戦闘的大衆闘争拠点を防衛し発展させ勝利させていく。

 彼らは、脱走と同時に指導的同志を片仮名表記して権力にその抹殺を懇願し、解放派を「反革命」規定して革命的指導部・労働者同志・全同志に対して「無制限無制約のテロル」「軍事戦闘を基軸にした総せん滅戦」を宣言した、「党の一部門(=『分業』)として軍を建設する」というスターリン主義の軍事路線(「党軍路線」)を信奉する白色テロリストである。

 木元グループは、発生の出発時点で「働きながら革命ができるのか」と言い放った。労働者に対する蔑視、労働者の団結−全戦線の先頭にたつ労働者の決起に対する恐怖、そして革命的労働者が党を建設し綱領を獲得し先頭にたつことに対する嫌悪と憎悪−これが木元グループ成立の思想的根底である。木元グループの白色テロリストは、わが革命的労働者−同志仲野・同志矢野に憎悪を集中した。同志長田、同志森田、同志柿沼を憎しみをもって、そしてそのことによってみずからが革命の戦列には決して戻ることがないと自分に言いきかせるように、同志の頭上にハンマーを振りおろした。

 建軍闘争の創生期を切りひらき拠点明大の不抜の基礎を築きあげた同志荻野(長田)佳比古、九州における拠点としての強化を果たしてきた同志森田俊(安部利昭)、非公然領域を牽引し解放派の全活動を最深のところから支えぬいた同志柿沼忠、六〇年代から反戦青年委員会−労組・労働運動を担い党・軍建設の先頭にたってきた同志仲野茂樹、そして京葉コンビナートのただなかに赤旗をたて、九九年七・二二弾圧の直下において仁王立ちになって労働運動をはじめ全戦線を牽引した同志矢野義孝−−木元グループはこの同志たちが労働者階級の解放−全人民の解放の闘いにとってかけがえのない革命戦士であるからこそ虐殺した。

 われわれは、〈三里塚・組対法決戦〉のただなかで、あらゆる戦線に破壊と敵対をもたらしつづけている反革命集団を、闘う戦闘的大衆との共同にかけて断固として打倒する。

 木元グループを解体・根絶しよう。革命的拠点建設をおし進めよう。木元グループを全戦線から解体・一掃しよう。

 *  *  *

 すべての労働者・人民被差別大衆のみなさん、読者のみなさん。革労協はこの年頭論文をとおして二〇一三年階級闘争を闘いぬく方針を鮮明に提起した。その核心は恐慌(合理化・失業)−戦争・ファシズムの危機が激化する歴史の転換点において最先頭にたってファシズムへの突撃と闘いぬき粉砕することである。

 安倍・自民党は、「集団的自衛権」行使を可能とし、「安全保障基本法」の制定、憲法九条を廃棄し「国防軍を保持することを選挙公約にかかげて突撃してきた。安倍は「中国が尖閣を侵犯している。領土を守れ」と扇動し、自衛隊を「国防軍」と改称して反革命戦争に突撃する体制を構築することを最大の目的としている。石原・橋下−「維新」は、日帝の核武装を公言し、そのために原発を手放してはならないと言い放っている。これに反対するものはたたき潰すといっている。

 この攻撃に共産・社民と諸潮流は対抗できず屈服している。ファシストの台頭に嵐が過ぎ去るのを待つように沈黙し、対決を回避している。ファシストの台頭に対しては一ミリの後退もなくプロレタリアの武装を強化し、戦闘的な共同戦線を構築して粉砕に断固としてたちあがらなければ勝利できない、それは歴史的な教訓である。情勢はファシストとの真正面からの闘いに突入した。

 安倍・自民党、維新は治安弾圧を激化させ、革命派や労働運動の解体に突撃している。しかし、そればかりではない。「自立」「自己責任」のもと「生活保護」、最低賃金判年金、医療もすべて改悪・廃止し、”国家や資本の役にたたないものは死んでしまえ”という攻撃に出ているのだ。これこそがファシストの本音である。

 心底からの怒りをもって粉砕に起ちあがろう。「在特会」などのファシストの白色テロを粉砕しよう。

 治安弾圧の激化と対決して、組対法弾圧を粉砕した闘いを全労働者・人民のなかに波及させ、組織して粉砕しよう。

 この闘いの拠点こそ三里塚決戦である。四十七年にわたって「国策」−国際空港の完成を阻んできた三里塚闘争は歴史的な決戦をむかえる。反対同盟と連帯し、市東氏農地強奪攻撃を全国の労農水「障」学人民の力をもって実力闘争・武装闘争で粉砕しよう。普天間基地移設−名護新基地建設阻止にたちあがる沖縄労働者・人民の闘い、原発の再稼動阻止−廃炉の闘いの先頭にたって闘う福島の労働者・人民の闘い、不屈の部落解放戦士石川一雄氏と固く連帯して闘う狭山−第三次再審闘争勝利にむけて全力で決起する。これら階級闘争拠点の闘いと三里塚決戦が結合し巨大な反権力闘争を爆発させよう。

 闘う「障害者」「病者」と連帯し、「障害者」解放闘争、「病者」解放闘争に決起する。在日朝鮮人民の闘いと連帯し、日朝連帯闘争を闘う。女性解放闘争に全力で決起する。アイヌ解放闘争に連帯して闘う。

 吹き荒れる恐慌−首切り合理化・失業の攻撃に全世界で労働者の反撃が開始されている。ゼネスト、工場制圧、資本家への実力行動などの闘いに連帯し闘いぬこう。福日労がよびかけた越冬闘争が闘われている。野宿労働者たたき出し攻撃を絶対に粉砕しよう。福日労とともに闘おう。国鉄−全争議の勝利をめざして闘おう。行動委員会を建設し、反合理化闘争を組織し、工場・職場拠点建設の実現にむけて全力で闘おう。

 闘う学生の圧倒的結集を実現し革命的学生運動の前進をかちとろう。

 ファシストをなぎ倒し、反革命革マルを解体・絶滅し、木元グループを解体・根絶する。

 戦時治安弾圧との死闘にうちかち、権力闘争・党派闘争の鉄火のなかで共産主義労働者党・青年同盟−プロレタリア統一戦線・共同戦線の建設につき進む。

 二月、革命的労働者協会は首都東京において中央政治集会を開催する。闘う労働者、被差別大衆、学生、人民の総結集を訴える。

 二〇一三年階級闘争の勝利にむけてともに闘おう。



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