万国の労働者団結せよ!
発行者 現代社

東京都杉並区下高井戸1-34-9

革命的労働者協会
(社会党・社青同 解放派)

【解放 972号 (2011/1/1) 《年頭論文》 】【 以下、無断転載・無断作成 】



はじめに
第1章 世界恐慌の深化と反革命戦争突撃
第2章 深まる恐慌−戦争突撃、菅連合政府による首切り合理化・増税−「社会保障」切りすて攻撃
第3章 2010年の闘いの地平−恐慌下・朝鮮反革命戦争下の、問われている飛躍の課題
第4章 朝鮮反革命戦争と対決しファシズム粉砕−プロレタリア権力闘争の飛躍へ
第5章 2011年の闘いの方針
第6章 排外主義−戦争突撃と対決し、「正規」−「非正規」つらぬく階級的労働運動の建設を
第7章 組対法・破防法攻撃を粉砕し共産主義的労働者党−非合法革命党建設を
第8章 同志中原虐殺報復−反革命革マルを解体・絶滅せよ
第9章 五同志虐殺報復−木元グループを解体・根絶せよ


第4章 朝鮮反革命戦争と対決しファシズム粉砕−プロレタリア権力闘争の飛躍へ

権力闘争の飛躍を

 朝鮮反革命戦争が新たな段階に突入した。イラク、アフガンにおける米帝の敗勢がますます深まるなかで、恐慌下全世界労働者人民が新たなストライキ・武装決起にたちあがっている。この革命と反革命の激突の過程で、ファシストがファシズム権力樹立をめざして新たな胎動を開始し、労働者・人民の側からファシズム打倒の新たな闘いを切りひらくべきとにきている。
 われわれはこの情勢のもとで、南朝鮮階級闘争との連帯−日朝の連動する革命の路線を全力で形成しながら、帝国主義軍隊解体、ファシズム粉砕の闘いにたつ。恐慌下、プロレタリア国際主義を貫き、全世界労働者・人民の闘いの展望を一つに紬ぴつけて闘う。
 その牽引力として<三里塚・組対法決戦>を断固としておし進める。沖縄労働者・人民と連帯し、名護新基地建設を粉砕する。狭山決戦の勝利にむけ闘う。国鉄決戦−争議・「寄せ場」の闘いの前進をかちとる。
 われわれは、敵ブルジョア国家権力を打倒し革命権力を樹立する闘いの総体−革命期におけるプロレタリア階級闘争を「権力闘争」と規定し、その闘いの路線と実践過程を切りひらこうとしてきた。
 永続革命・世界革命はその本質的属性として暴力革命であ。個々の資本家による労働者に対する直接的生産過程における支配が専制的性格・暴力的本質をもっていることを根拠として、この支配を統括する資本家階級の共同利害態である国家は専制=暴力を本質的属性としている。だから革命は、労働者階級に対する資本制国家権力の無制限の殺りくを本質とする軍事的鎮圧に対抗してのみ勝利しうるのである。
 階級決戦は、全国一斉武装蜂起の勝利=コミューン・ソビエト権力の樹立と、それをもってひきつづく内戦と反革命干渉戦争に対する革命戦争の勝利、世界革命の推進としてのみ勝利しうる。それは敵軍隊−統治機構を解体し、コミューン・ソビエト権力の樹立を闘いとるものである。中央集権と治安機構が強化された帝国主義=資本主義のもとでは、蜂起の全国性・一斉性ならびに総力を決戦の一点に集中する”一回性”がますます不可欠である。
 わわわれは、この階級決戦−武装聯起に勝利するために、全人民武装=コミューン・ソビエトの武装にむけて統一戦線−共同戦線の軍を建設し武装闘争にたつ。軍事を指導し、同時に軍事に習熟すべく闘い、革命的階級形成をおし進める。
 そしてこの闘いを実現するためには、蜂起以前のさまざまな武装闘争および建軍闘争が死活的である。蜂紀(−革命戦争)は、それにいたる武装闘争やそれに鼓舞された大衆的な多様な決起をふくむ激動とその煮つまりの過程を経て実現される。敵に対する軍事的打撃をもって現実の攻防に勝利し切りひらくこと、帝国主義軍隊−官僚的軍事的統治機構の解体を促進すること、そしてこれらをとおして軍事と非公然・非合法をめぐり革命的階級形成を促進しプロレタリアート・人民の軍事的・政治的活力を解き放って「自由の空間」を拡大すること−これらを実現するのが建軍・武装闘争である.
 権力闘争の現段階的推進構造は、先端におけるパルチザン的・ゲリラ的戦闘、階級的基盤であり革命性・戦闘性の基礎たるストライキ、そしてさまざまな闘いを権力に対抗しつつ結合し、労働者階級・人民の闘いの場を作りだしていく街頭闘争・政治行動の統一的推進である。そしてその根底において、建軍闘争をおし進め全運動のソビエト的再編をおし進める党の不屈の活動がこれらを根拠づける。
 蜂起にいたる過程における現段階的な建軍・武装闘争は、パルチザン的・ゲリラ的戦闘を主軸とした限定性をもったものであるが、しかしこの闘いが軍事的打撃において攻防を総括し継続し発展させ、階級攻防の質を尖端において規定するのである。
 朝鮮反革命戦争の新段階は、われわれにとって権力闘争の新たな飛躍のときである。この飛躍をとおして多くの労働者・人民と勝利の展望を共有し、さらなる闘いの波及を実現していく、そうした闘いの時期である。そして権力闘争の飛躍と木元グループ解体・根絶をひとつのものとして闘いとる。
 そのために、あらゆる闘争と戦線"権力闘争の一環として再編成(ソビエト的転換)し、労働者・人民の怒り・闘いを資本家・ファシスト・国家権力にたたきつけ、帝国主義軍隊・警察・監獄をはじめとした官僚的軍事的統治機構解体への武装闘争を闘いとろうではないか。
 われわれは二〇〇八年三・一戦闘をうけて、権力闘争の飛躍と非合法革命党建設の展望をかけて、五・一三−二・一七=現代の治安維持法攻撃と対決しつつ、権力との新たな対峙を目的意識的に形成する転換過程に突入してきた。党と大衆運動のそれぞれの飛躍と共同、被抑圧・被差別人民大衆との連帯・共闘の確立と深化のために党として全力で責任を果たしていくこことを死活的課題としてきた。
 明日ではない、いま闘いにたち、南朝鮮階級闘争、日帝足下の戦闘的労働者・人民決起との新たな結合を獲得していこう。
 コミューン.ソビエト権力の樹立をとおして共産主義社会の建設につき進もう。
 プロレタリア国際主義のもと、戦争とファシズムに対決し、国際反革命階級同盟と、民族主義・国民主義−祖国防衛主義・帝国主義的反革命的統合を粉砕し、自国帝国主義・全世界ブルジョアジー・支配階級を打倒し世界革命へ。
 革命的インターナショナル建設をかちとり、全世界労働者・人民と連帯し、・帝国主義国家権力解体・打倒、ファシズム権力阻止・粉砕−プロレタリア権力樹立にむけ、スターリン主義・社会民主主義(人民戦線・民族民主戦線)を突破し、共産主義的労働者党−プロレタリア統一戦線・共同戦線(軍)を構築せよ。
 <反革命戦争−ファシズムの危機を蜂起−内戦(革命戦争)に転化し、コミューン・ソビエト権力を樹立せよ>−われわれはこの戦略スローガンをかかげて闘いぬく。
 われわれが実現すべき革命の性格は、私有財産を廃絶し、一切の支配・隷属関係(と官僚主義・特権)を廃絶するプロレタリア・共産主義革命である。私有財産の廃絶とは、労働の隷属状態すなわち生産手段を所有する階級による所有しない階級に対する支配、ならびにこれにもとづく社会的諸関係=制度の廃絶であり、「自分たちの労働を自分たちの共同で『支配』する(『革命的労働者協会結成宣言』より)ことである。
 この革命は、朝鮮労働者・人民と連帯した、日朝の連動した革命としてのみ実現しうる。いまそのことが死活的に問われている。
 そして樹立すべきコミューン・ソビエト権力は、日帝の沖縄統合支配を粉砕した、沖縄ソビエト樹立を不可欠の一環とした沖縄−日本「本土」を貫くソビエト権力樹立としてなしとげられる。沖縄労働者・人民との革命的共同が、この闘いの命運を決する。
 日本における国家権力解体・打倒は、天皇制廃絶を不可欠にふくむ。日帝の天皇(制)攻撃との闘いを貫くことをとおして、闘う労働者・入民との深い信頼と展望の共有が可能になる。
 われわれは革命期を、ブルジョア的発展の条件であった政治的諸制度を基軸とした社会的経済的=生活諸関係そのものが、労働者・人民大衆にとって直接的にも桎梏となり、また支配階級自身がその全面的改編にふみこまざるをえない時期−最終的な決戦局面である革命情勢にいたる歴史局面としてとらえてきた。
 われわれはこの危機を、経済的危機 (恐慌を軸とする)を基礎にして、それと相互規定的・相乗的に昂進する政治的危機(階級支配の危機)としてとらえてきた。ブルジョアジーは事態を経済的に解決することは決してできず、階級支配の危機は(反革命)戦争やファシズム(クーデター)との攻防を主軸にした激烈な階級攻防の過程として全面化する。現在の世界恐慌下、現局面はまさにこうなっている。
 まさにそういうものとして、われわれが「転化スローガン」を高くかかげ、プロレタリア・共産主義革命を、めざしてそのための革命的行動にうって出るべき時期が到来している。革命的行動を広く労働者入民によびかける闘いの時期、まさに闘いのみが労働者人民の運命−階級闘争の帰すうを決するような一時期である。このことを一点の曇りもなくすべての闘う大衆によびかけ、怒りと闘いをともにしようではないか。
 われわれが十一月二十三日の砲撃戦に直面してなしえた行動は、まだほんのささやかなものにすぎない。しかしわれわれはここから闘いを新たに開始する。
 闘いのみが労働者人民の運命−階級闘争の帰すうを決するような時期である。すべての闘う大衆に闘いをよびかけ、怒りと闘いをともにしようではないか。

スターリン主義の粉砕・突破の課題

 対中国・対北朝鮮排外主義の激化のなかでプロレタリア国際主義の内実が間われている。われわれは日帝の釣魚台領有化攻撃に対して徹底的に批判を開始した。またそのなかで「中国スターリン主義は、清以来の『領土要求』を平然と(プロレタリア的解決ではなく)引きついでいる。これはスターリン主義の一つの反労働者性・反人民性の表れとして批判しなければならない。しかしその前に、百倍の力を込めて弾劾しなければならないのが、帝国主義の侵略と領有化である」と態度を明らかにしてきた。いま、反革命戦争にいかに対決するのかについて歴史的な総括を深めていかなければならない。
 一九二九年恐慌とそのもとでの戦争とファシズムへの突撃に対して、当時のコミンテルンはどう対決しえたのか。
 すでにスターリン主義の制圧過程にあったコミンテルンは、二八年に採択した「スターリン・ブハーリン綱領」で、「全般的危機論」を戦略としてうち出した。ロシア革命によって世界市場が狭隘化した。そのことによって資本主義は生命力を失った、という路線である。すなわち、すでにソ連は世界市場から離脱し、また生産力で資本主義に対して優位にたっている、というものである。「一国社会主義建設可能」論にもとづいたこの路線は、以下に述べるファシズムへの敗北をもってその敵対性を明らかにし、第二次世界大戦への参戦を「大祖国戦争」と位置づけてあらゆる大ロシア排外主義を動員したスターリンの反労働者的・反人民的戦争政策として結果した。そして、スターリン主義諸国の民族主義を拡大して「中ソ対立」をはじめとする国際共産主義運動の分解と後退をまねき、世界市場の包囲のもとでソ連の解体にいたった八九年〜九一年の過程でその最終的な破産が刻印された。
 二九年の恐慌発生に対して、スターリン主義はまず「社会主義の生産力優位性」を主張し、「ソ同盟の防衛」を国際共産主義運動の方針とした。三〇年代、イタリアで権力を掌握しドイツで本格的に登場したファシストを、当初は徹底して軽視した。つぎには、社民主要打撃論(社会ファシズム論)のもとでファシストとの結託も辞さなかった。そしてこの路線のもとでドイツ共産党が壊滅するや、転換して今度はファシズムに対してブルジョアの一部もふくんだ「人民戦線」をもって「対抗」しようとした。しかし三六年に成立したフランス人民戦線は、参加したブルジョア勢力がそのヘゲモニーを掌握し、多くの労働者・人民の命をかけ国境を越えたナチスとの闘いを制動し、また労働者の資本に対する闘いを禁圧し、さらにアルジェリアをはじめとする植民地解放闘争を否定するがゆえにスペイン・フランコファシスト政権に対する「不干渉政策」に陥り、国際的な波及力を失い、結局ヒトラー、ムソリー二、フランコに敗北していった。またスターリン主義者はこの人民戦線を突破しようとする戦闘的勢力に対して制動し排除し、スペインにおいては最終局面では「アナキスト」と非スターリン主義マルクス主義勢力へのテロルを集中した。
 スターリン主義の粉砕・突破は勝利するための不可欠の課題である。

朝鮮反革命戦争下の革命的任務

 恐慌下、米日韓の朝鮮反革命戦争への新たなふみこみに対して、われわれ戦略的任務は、開始された戦争に対する闘いを全面化し、そして<反革命戦争とファシズムの危機を蜂起−内戦(革命戦争)に転化し、コミューン・ソビエト権力を樹立せよ>という革命戦略を現実的全面的に貫徹することである。
 第一に、反革命戦争の新たなふみこみに対して、断固たる反対の闘いを貫く。開始した<帝国主義軍隊解体><安保粉砕、菅連合政府打倒><在日朝鮮人民連隊>の闘いを徹底して強化・持続し、この闘いをとおして全国反戦青年委員会、全学連、反安保労研の闘いを強化し組織化を拡大していくことである。
 この闘いを突破口に、反革命戦争とファシズムの危機を蜂起−内戦(革命戦争)に転化するための革命的行動を徹底して強化し拡大しなければならない。世界恐慌下、全世界で決起する労働者・人民との連帯した闘いとして工場で、学園で、地域で決起し、ストライキ・大衆的街頭実力闘争・ゲリラ戦(パルチザン戦)を闘いぬく。そしてこの闘いを全力で戦闘的労働者入民によびかけねばならない。
 本格的権力闘争の飛躍を闘いとる。反革命戦争粉砕−帝軍解体を第一の課題として闘う。三里塚人民抑圧空港粉砕−天神峰現闘本部破壊・市東氏農地強奪阻止、「第三誘導路」粉砕の決戦に勝利する。
 恐慌下、深まる危機はファシズムの台頭を不可避によびおこす。ファシズムを粉砕する闘いをファシストせん滅の先制的攻勢的闘いをもって切りひらく。その闘いを日帝国家権力解体・天皇制廃絶の闘いと、「有事」・改憲粉砕、被抑圧人民・被差別大衆の自主的解放闘争との連帯・共同闘争−排外主義・差別主義粉砕の闘いとして拡大する。開始された拠点・街頭をめぐる制圧戦に勝利する。
 そして、この戦時下の排外主義の尖兵に対する打倒の闘いである。権力闘争の一環として、また党建設と戦闘的共同戦線の強化・確立のための前提的任務として、木元グループ解体・根絶戦の戦略的戦果を闘いとる。五同志虐殺報復の革命的テロルで、山田・土肥、白色テロリストを総せん滅する。
 二・一一同志中原虐殺報復、革マル解体・絶滅の革命的テロルを闘いとる。
 第二に、その根底にある世界恐慌の広さと深さを労働者・人民に明らかにし、われわれが直面している<反革命戦争とファシズム>の危機を革命的危機として鮮明にし、だからこそ朝鮮反革命戦争と対決し、<三里塚・組対法決戦>の勝利のために全力で闘い、新たな決起を開始している労働者・人民とともに闘う。
 首切り−賃下げと総「非正規」化、大合理化−資本による支配・搾取が段階を画して強化されている。これに反対する闘いを工場(・「寄せ場」)を拠点に闘い、地区的団結としてうち固める。消費税率アップを中心とした大増税、福祉切り捨てなどの収奪の強化−飢餓の強制と抹殺攻撃に対して全労働者・人民とともに対決する。
 労働者人民の闘いを破壊する国家権力−官僚的軍事的統治機構が、反プロレタリア的に一挙的に強化されている。国家権力打倒・解体の闘いを、反弾圧の闘い−<組対法・破防法弾圧粉砕、監獄解体・獄中者解放>の闘いを当面する闘いの中心環として、獄中同志の不屈の獄中闘争を先頭に、闘う弁護士の独自的組織化と反弾圧大衆運動の組織化とともに進める。
 第三に、かけられた破防法攻撃を粉砕し、本格的権力闘争の飛躍を切りひらく非合法革命党建設−共産主義的労働者党建設の前進をかちとる。この闘いをとおして闘う共同戦線を強化しプロレタリア統一戦線を深化・拡大し、全運動のソビエト的転換をおし進めようではないか。

恐慌下、朝鮮反革命戦争粉砕の闘いから、帝国主義ブルジョアジー−全世界支配階級の反革命戦争とファシズムへの突撃との対決へ

 二〇〇八年以降の世界情勢は、恐慌下、帝国主義ブルジョアジー全世界支配階級が階級支配の再編成に死活をかけて突撃していることを示している。
 咋年十一月の朝鮮反革命戦争の新段階−南北砲撃戦への突入は、われわれがいよいよ敵の危機に対して鋭敏に、可能な限り攻勢的に戦場を設定して開うことをとおして、はじめて勝利の展望を切りひらくことができることを示している。敵の攻撃の重心がどこにあるのかを、階級攻防の煮つまりの過程として明らかにすることをとおして、われわれの闘いの戦場と道筋をつかみ出していかなければならない。
 労働者解放−全人民解放にとって必要なことは、労働者・人民の闘いに対して帝国主義ブルジョアジー支配階級・反革命どもが反革命として密集する点を明らかにし、その密集点をめぐる攻防から諸階級・諸階層の動向を洞察していくことである。
 第一に、支配階級は、恐慌の矛盾を集中されるなかから開始された労働者・人民の不屈の決起を鎮圧することによって延命を図ろうとしていることである。
 恐慌下の利潤の喪失−生産の縮小に直面し、ブルジョアジーはいっそうの首切り・合理化と専制的労務管理をもって必死の延命をはかっている。その延命策がさらに労働者・人民の怒りをかきたて決起を拡大し、階級支配の危機を加速している。しかも生産の縮小そのものを打開できず、ブルジョア相互の競争と対立、さらに各国帝国主義ブルジョアジー・支配階級間の矛盾も拡大している。
 支配階級はこうした危機意識をもって支配を再編成しながら、決起した労働者・人民に対する鎮圧攻撃にふみ出している。この攻防が積み重なり激化していこうとしている。
 南朝鮮においては、二〇〇九年の双龍自動車や韓国国鉄の労働者の工場占拠や長期のストライキにつづき、昨年三月韓国軍哨戒艦沈没をうけた李明博による戦争突撃に断固として対決する闘いが燃えあがり、十一・二三の直下に現代自動車の「非正規」労働者が工場占拠ストライキに決起した。パレスチナ労働者・人民は不屈の武装闘争を闘いぬいている。そしてギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリア、フランスなど、EU足下の労働者・人民は、くり返しゼネスト−実力・武装闘争に決起し、各国政府を追いつめている。
 「闘わなければ殺される」状態は全世界の労働者階級共通の現状である。これこそ世界恐慌がもたらした破局的危機であり、プロレタリア世界革命の震源である。行動委員会建設を軸に、ここに闘いを返し蓄積していかなければならない。
 第二に、支配階級は、一九二九年恐慌とそれをうけた三〇年代階級闘争の反革命からする総括をもって、より先制的な攻撃にふみこんできている。
 これが、反革命戦争突撃とファシズムへの突撃であり、世界各国共通に吹き荒れる排外主義攻撃と治安弾圧である。十一・二三をうけて日帝足下でただちに実質的な「有事」攻撃がいっそう強まっている。ファシストの伸張と治安弾圧の激化は、全世界共通の事態である。


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